大鍋でグツグツ沸騰している小豆のようなもの。
なんだろう?
好奇に満ちた私の視線を感じたお嫁さんが、「ポンデギといって、蚕(カイコ)の
サナギを煮たものです」と説明してくれました。
「か、か、かいこぉ~?!」
ビックリ半分、懐かしさ半分!それもそうです。私は以前、蚕のサナギの佃煮を
食べたことがあるのです。
「よく食べるの?」と質問する私。
「はい、私は好きです。最近若い人はあまり食べなくなりましたが…」
眉をひそめる夫を無視して、私は紙コップ1杯のポンデギを買いました。
(100円ぐらいだったかな?)
私の実家の長野県では今でも蚕の料理があるんです。
蚕だけでなく、イナゴや蜂の子やザザムシ(川の石底にくっついている虫)も食べ
ます。ですから私は昆虫を食べることに対して、さほど違和感をもっていません。
別に「食べたい」と強く思いませんが、私にとっては故郷に繋がる「懐かしいの味」
なんです。
紙コップに盛られたポンデギを、爪楊枝に刺して食べてみました。
おいしいとか、まずいとかという感想はなく、とても淡泊な味でちょっと拍子抜けしま
した。もちろん夫にも“強制的に”食べさせました。(笑)
韓国の街角で、日本を、いえ、故郷である長野を感じた瞬間でした。